日本のことわざに「天高く馬肥ゆる秋」とありますが、
中国の江南地方には「菊黄蟹肥(チュイホワンシェフェイ)」、
つまり菊の花が咲けば蟹が肥える季節だという、秋を表すことわざがあります。
(「天高く馬肥ゆる~」も由来は中国北西部の農民の諺からだそうですが。。。)
さぁ、紅灯記も上海蟹の季節がやって参りました!!
蒸した上海蟹をどうぞ風味が良く合う鎮江の黒酢(産地が近い江蘇省産)と刻み生姜と共に。
飲み物はこれまた産地が近くて蟹によく合う紹興酒?それともぽかぽかあたたまる生姜茶で?
単品メニュー、コースメニュー、ご用意しております。
お気軽にお問い合わせくださいませ。(電話番号095-826-3004)
最後に上海蟹にまつわる歴史的エピソードを一つ。
文化大革命は1976年秋、毛沢東婦人の江青、そしてほかのメンバーである張春橋、王洪文、
姚文元のいわゆる「四人組」と呼ばれた文革推進派の幹部が逮捕されて収束しました。
これを知った市民は大喜びで乾杯用のお酒と蟹を買い求めたそうです。
「蟹を入手できる者は、みんな酒の肴に蟹を買いに行き、しかも買う時に
はっきりと『オス3匹、メス1匹』と注文した。」(鄧榕著『わが父・鄧小平』)
上海蟹はそれだけ中国で身近な食べ物なんですね。
秋になると上海っ子の間ではこんな会話が交わされるそう。
「今年は何匹食べた?」
秋の奥深い味覚、ぜひご賞味くださいね。