7月初旬に生まれた息子の名前を決めるにあたり、
(出産のかなり前から)参考にするため様々な漢字を調べたところ、
素敵な漢詩に出会いました。
凱風自南 凱風 南よりし
吹彼棘心 彼の棘心(きょくしん)を吹く
棘心夭夭 棘心 夭夭(ようよう)たり
母氏劬労 母氏 劬労(くろう)せり
凱風とは南から吹いてくる暖かい風を意味し、
棘心とは小さなナツメの木の芽(苗?)のことだそうです。
「南から吹いてくる暖かい風は、
柔らかい芽、固く閉ざした芽、どんな芽にも分け隔てなく平等に吹き、
この風のために、小さな芽は大きく美しく育った・・・」というような意味だそうです。
三千年程以前に作られた中国の「詩経」の中の詩の一節です。
先入観や偏ったものの見方であらゆるものを判断しないで、
いろんな事を受け入れるような懐が深い男児に成長してほしいなぁ、と。
もちろん、とっくに成人している私も頑張ります・・・、ええ。
凱風とはまた、「初夏のそよ風」という意味もあるそうです。
葛飾北斎作 富嶽三十六景 「凱風快晴」