お気に入りのもの。
数年前にお土産で頂いた
ウイグル自治区ホータン(和田)特産の
手織りのエトレスシルクのストール。
控えめな艶としっとりとした肌触り、
そして異国を感じるのにどことなく
日本の織物にもあるような馴染みやすさがお気に入りで
季節を問わず活躍してくれます。
エトレスシルクには伝説があります。
むかし、むかし、ホータン地区には絹はありませんでした。
漢の国からお姫様がこの地に嫁ぎに来た折、
髪飾りの中に漢の国の繭を
こっそり潜ませてやってきたのだそうです。
それからこの地に絹の生産が広まったのだとか。。。
当時東西交易の要だったホータン地区らしい
ロマンティックなお話ですよね
(そして私はこういう物語が大好きだ)。
おさがりで頂いた雲南省のチベット族の織物の男性用ベスト。
ずーっと触れていたくなるような細かい柄と
目に優しい色合いのグラデーションがお気に入りです。
よくありがちな(←私が)黒のハイネックにベレー帽というコーディネイトに
このベストをうっかり羽織ってなんかしまうと
〈戦場カメラマン〉みたいになっちゃいます。。
(そして、ついヒゲなんか描きたくなるんですよね・・・)
話がそれました。
遠い異国の地で伝統的に受け継がれている手法。
そういったものは大量生産の波に押されて
その文化が無くなってしまう可能性も。
どんな地域であれ、
その地の文化を知ること、
そして敬意を払うこと。
大切にしたいなーと思う感覚です。
また手しごとで丁寧に作られたものには、
やっぱり既製品にはないパワーを感じます。
年々、そういったものに惹かれる自分がいます。
今はネットでポチっと気になる商品をいつでも気軽に買える時代。
でも結局は、玉石混合の膨大な情報の中で
一生をかけてのお気に入りのものに出会えるのは
きっと稀なのかもしれませんね。
もう一つお気に入りなもの。
手作りのぬくもりを感じる
「冬の贈り物展」行ってきました(23日まで開催)。
http://sakamotonatsuko.com/?p=294
22日・23日は、近頃家族で大ファンになった
『坂田焼菓子店』さんの焼き菓子たちも
佐世保からやってくるそうです。
私達、飲食に携わる人間も〈手を使った作業〉が仕事の大部分。
心を込めて皆様に
長崎ならでは、紅灯記ならではの中華料理を提供し続けたいですね。
(22日・23日の日祝日は店休日となります)