旧暦の7月26、27、28日の三日間は普度蘭盆勝会。
「中国盆」(華僑の間では通称「ポール」と呼ばれる)で崇福寺は賑わいます。
ここは、まるで日本を離れたかのよう、
〈中国〉の濃度と湿度が高く感じられます。
お供え物。
全国から御先祖様を供養するために華僑の方が集まり、
崇福寺で寝食共にして過ごします。
精進料理、檀家で集まって食します。
その年で担当の中華料理屋さんが変わるんですよ。
最終日のお供え物は圧巻です。
前日の準備の模様。
怖いくらいの赤い色です。
私は生まれ育った実家が崇福寺さんの近くだったので
小さい頃、亡き祖父母にこの中国盆の崇福寺さんに
連れて行ってもらってた事を今でもよく覚えています。
激しい爆竹音と供に金山銀山が燃やされます。
この炎を見つめながら、中国から日本に渡って来たご先祖様のこと、
いま現在、私達が住んでいる日本という国について、
そしてまだまだ先の事だとは思いますが、
私達が鬼籍に入った頃の未来について想像してみたりして。。
普段はなかなか会えない親族や華僑の先輩方との再会、
またお会いできる日を楽しみに、母親として
そしてひとりの長崎の飲食に携わるものとして・・・
大切に日々を重ねていこうと思います。
今と未来、現世とあの世が混じり合う濃厚な長崎の3日間です。