夫婦梅(めおとうめ)

紅灯記店内に飾ってある書

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「寒くて苦しい時期を耐えてこそ、梅花は自ら香る」
という意味が書かれています。

毎日目にするものなので、つい見過ごしがちになりますが、
気持ちが落ち着かない時こそ、ふと立ち止まって、
この梅の書の意味をしっかり心に刻みたいものです。。

ワタクシ事ではございますが、
先日の大安に厄晴れと安産祈願のお祓いにいつも御世話になっている
このブログではお馴染みの八坂神社に行きました。

その日はあいにくの雨模様でしたが、
本殿横、左手に植えられている梅の花が湿り気を帯びて、
梅独特の香りをいつもより強く楽しむ事ができました。

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本殿左奥側の木は「夫婦梅(めおとうめ)」と言って、
時季になりますと対になった見事な梅の実がなります。

この梅のように、寒い日も辛い時も雨の日も、
家族支えあって花を咲かせ、
ゆくゆくは人生が大きな実のりあるものになるといいですね・・・。

 

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長崎ちゃんぽん食べていかんね♪

長崎じげもんのソウルフード、「ちゃんぽん」。

皆さんご存知のように福建省出身、四海楼創立者の陳平順さんが生みの親。

長崎にやって来た貧しい同朋達に、安くて美味しくて、
栄養いっぱいのお料理を食べさせたい、
と考案されたのがちゃんぽんのはじまりです。

長崎の新鮮な魚介類と野菜、豊富な食材を鍋で一気に炊き込むちゃんぽん。
現代ではそれぞれのお店の味が楽しめ、各家庭でも作られるようになりました。

紅灯記のちゃんぽんは鶏ガラベースのあっさり味。
お客様から「スープも飲み干せる」とおっしゃっていただけるほど。
春から夏はアサリ、秋から冬は牡蠣が入って季節の味覚を味わえます。

今も昔も作り手の愛情がつまった、長崎のちゃんぽん。

長崎にお越しの際は、是非、ちゃんぽん食べて、身も心もあったまってくださいね。

そして貴方好みの「myちゃんぽん」、発見するのも楽しいかもしれませんよ~。


紅灯記の海鮮ちゃんぽん 1050円

私はちゃんぽんだからこそ味わえるキャベツの甘味が大好きです♪♪

 

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五臓六腑

昨秋、九州国立博物館と長崎歴史博物館の共同研究として行われた
興福寺さん(長崎市寺町4-32)の仏像調査の結果、
お釈迦様の胎内に五臓六腑が発見されました。

一昨年、同じ黄檗宗の聖福寺さんでお仏像様から五臓六腑が発見された
ニュースも記憶に新しいですが、
特に胎内に収められた状態での発見は「世界で初めて」ということだそうです。

参拝する私達を毎日見守ってくださるお釈迦様の体の中に、
計り知れない歴史の奥深さを感じると共に、
私達、じげもんにとって長崎固有の偉大な歴史の息吹を感じる、
嬉しくて大きなニュースだと思いませんか。

某月某日。興福寺さんにお寺の歴史、インゲン和尚様について、
そして今回の仏像調査についてお話を聞きに伺いました。

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いつ足を運んでも心が和みます。

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やはり日本のお寺とは雰囲気がまた違いますよね。

 

今回の調査ではX線(レントゲン)を使用するため、参拝の方が帰られて閉門後、
本堂(正式名称、大雄宝殿※)を締め切ってから開始されました。

お釈迦様の胎内にはっきりと確認された五臓六腑は金属製で、
中国で作られ、完成後に長崎に運び込まれたそうです。
中国では古くから仏像内に五臓六腑の模型を納めることで、
生命が宿る「生身の仏」とみなす風習がありました。
きっと中国の仏師達は、長崎に移り住んだ同朋の
「心の平安」を願いながら、このお釈迦様を彫られたのでしょうね。。。

 

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本堂の丸窓。
この窓、釘を使わず、カンナやのこぎりで調節しながら
木を一本一本組み付けて作られています。
明末期を代表するこの様式は現在の中国でも
これだけ大きなものは残っていないそうです。

この丸窓だけではなく、本堂、大雄宝殿は明末期の中国建築で、
天井の隅々まで施された丁寧な彫り物、
その中央に掲げられた大きくて立派なガラス製のランタン、
そして羊の角を飴状に溶かして制作された中国独特の灯篭など、
素晴らしい国指定の重要文化財をすぐ間近で見ることができます。

興福寺さんは、2月3日の節分会の豆まき(7時半、8時、8時半、9時)、
そしてランタンフェスティバル(17日媽祖行列到着式、24日媽祖行列出発式)
と、楽しい祭事が続きます。

長崎の歴史の息吹を感じに足を運んでみてはいかがでしょうか?

ちなみに、本堂のお釈迦様はランタンフェスティバルが終わった後、
更なる研究調査のために300年の時を経て、
高速道路で福岡までCTスキャンを撮りに行かれるそうですよ~。

(※大雄宝殿、読み方は「だいおうほうでん」、大雄はお釈迦様の呼び名です。)

参考文献:興福寺通信 新春号

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2012年度  紅灯記掲載情報

暮しの手帖社『暮しの手帖』 2012年2,3月号

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今日の買い物 第1回 「長崎へ」コーナー。

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『Numero TOKYO』2012年6月号

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「九州へ行こう」特集

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マガジンハウス社『Casa brutus』の別冊、『カーサ・ブルータス・トラベル』
『新しい九州案内』

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『長崎おいしい歳時記』 下妻みどりさん著 (書肆侃侃房 )

 

JALホテルズ館内誌『FOUNTAINS』Vol.66 冬季号

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シリーズ「美しい日本 長崎 美食探訪」コーナー

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はるばる遠方からの取材、そして掲載にあたりご推薦してくださった皆様、
ありがとうございました。

スタッフ一同、心よりお礼申し上げます。

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初詣へ

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先日、毎年恒例、家族揃って初詣に鍛冶屋町の八坂神社へ行ってきました。
この祇園さんは幕末の志士に援助を行った、大浦お慶さんのゆかりの地でもあります。
(神社から少し登ったところにお慶さんのお墓もあるんですよ)

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長崎は寺町界隈を筆頭に、崇福寺さんやこの祇園さん等、
浜の町から少し足を延ばしたところに、緑も多く心が安らげる場所が沢山ありますね。

生まれも育ちも長崎町っ子の私は、
ずーっと見守られているような気がして、祇園さんへ登ると気持ちが落ち着きます。

 

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本殿のお隣にある桜姫美人稲荷です。
お稲荷様は本来、衣・食・住と商売繁盛の神様として信仰されていますが、
この桜姫美人稲荷は名前からして、女性がお参りするととってもいい事がありそうです~。
(女の子の初宮参りや七五三の時、女性の方で賑わいます)

それでは。真剣にお参りします・・・。

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沢山の人に撫でられて撫でられて角が無くなり(?)、
まるで人間の顔のような狛犬が出迎えてくれます。

愛嬌のある微笑ましい表情で訪れる人を和ませてくれますね。

 

 

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この時季は蝋梅が辺り一面に芳しい香りを漂わせています。
冬の澄んだ青空に、まるで蝋のような艶のある鮮やかな黄色が映えて
なんだか、この場所だけ時が止まったかのようです。

ワタクシ事ですが、ン年前、結婚した時季も蝋梅が香る頃でした。
正月早々、初心にかえって気持ちが引き締まります(笑)。
蝋梅・・・大好きな花です。

 

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昨日1月7日、七草粥を自宅で食べました。
恥ずかしながら結婚して初めて作るようになった七草粥、
最初は鍋の〆の雑炊の様だったmy七草粥も(それはそれで美味しい)、
年々美味しくなっているような気がします。。

きっと・・・たぶん。

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ありがとうございました。

12月25日、クリスマスの日に出島にあるList:さんでアーティストのエドツワキさんの
ポートレートサービスが催されました。

私がエドさんの絵を初めて見たのは確か『ジャップ』という雑誌での、
コムデギャルソンやヘルムート・ラングのモノクロのファッションイラストです。
それが確か’95年、私が15歳の時。

それから当時思春期だった私の有形無形な(?)美意識や知的好奇心に
大きな影響をもたらした雑誌、『STUDIO VOICE』では
様々なジャンルのゲストを呼んでアートワークする連載があり、
作品もエドさんの書く文章もとっても面白くて、
何度も読み返していたのを覚えています。

そして、先日。
憧れのエドさんに似顔絵を描いてもらえる
心が弾むような機会に巡りあえました。

私が十代の時には既にご活躍されていて、
それから長い時を経ても第一線でずっと変わらず輝きを放つエドさん。

今回描いて頂いて、
「私も長く、現場で現役で頑張ろう!」と、
何か体の奥底から涌き出るパワーのようなものを授かったように感じます。

素敵なクリスマスプレゼントとなりました、
ありがとうございます。

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(phot by Enju)

そして年の瀬。
2012年も皆様には大変お世話になりました、
スタッフ一同、心よりお礼を申し上げます。
これからも微力ながら長崎の食文化への貢献に尽力し、
皆様に喜んで頂けるよう勤めて参ります。
来年も紅灯記をどうぞよろしくお願い致します。

年内は29日まで、年明けは1月4日からの営業となっております。

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大切な・・・

一枚の写真。

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紅灯記が創業から5年ほどたった頃、1982年当時の様子です。

バイクに手をかけている、ドラえもんのランニングの男の子は主人の小さい頃、
そして現在、紅灯記の料理長。
隣のワンピースの女の子は主人の同年の従姉妹で現在大阪でモデルとして活動中、
そして後ろの窓際で微笑んでいる少年は主人の兄で
出島ワーフ内支店・Red Lanternチーフとして活躍しております。

時の流れを感じる一枚。

紅灯記は創業36年、観光スポットではなくオフィス街に店を構えており、
オーナーの意向で広告も出さず、どちらかと言えば隠れ家的な(?)レストランかもしれません。

創業当時からの看板メニュー『ネギソバ』をはじめ、
長崎の皆様に愛されて、支えられて今日もお店を営んでおります。

オーナーの料理に対する心構え、そして紅灯記のホスピタリティを大切に受け継ぎ、
これからも地域の皆様に愛されるよう勤めて参ります。

さぁ、2012年、今年もあと1ヶ月を残すところとなりました。
世の中は忘年会シーズン、締めくくりの1ヶ月は私達紅灯記にとって
1年間お世話になった皆様に感謝の気持ちをこめておもてなしする時期です。

長崎の旬の食材を用いた忘年会コース、各種ご用意しております。
お気軽にお問い合わせくださいね。(TEL095-826-3004)

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長崎文化の源流をたずねて

長崎県と福建省の友好交流30周年を記念して、
双方が協力して主催された展覧会「中国福建博物院展」。

今日のブログのタイトルはそうです、この展覧会のサブタイトルです。

今日(こんにち)、私達が生活している長崎でも福建の歴史文化や慣習が息衝いています。
明清時代の交流から大切に大切に長崎で受け継がれて来た文化の源流を学びに
先日娘と一緒に訪ねて来ました。

主人の母方のルーツでもある福建省。
娘にはもう少し大きくなったらその歴史を学ぶと共に、御先祖様が海を越えて日本に渡り、
ここ長崎でどのようにして人生を切り開いて来たのか知ってほしいなぁ、と考えています。
そしてその逞しいDNA が自分自身にも受け継がれている事を感じて、
長い人生でこれから待ち受ける壁を乗り越える力にしてほしいものです。

あぁ、なんだか個人的な話になってしまいましたが、この展覧会、本当に素晴らしかったのです!!

マルコ・ポーロが書いた『東方見聞録』、
長崎鷹島海底遺跡の出土品(てつはうには興奮しました~)、
そして福建から日本に伝わった美しい陶磁器達。。。

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写真は私が一番印象に残った、左右に千里眼と順風耳を従えている徳化窯の媽祖(まそ)像です。
つややかな乳白色に輝いていて、なんだかぬくもりを感じます。
明代に作られた一級文物(国宝)だそうです。

今回の展覧会は在長崎中国総領事である李文亮総領事をはじめ、
沢山の方のご尽力により予定通り行われました。

様々な意味で貴重な展覧会です。今月30日まで、ぜひ足を運んでみてくださいね。

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ちょうど歴史博物館で「チャリティーお茶会」が催されていました。
あでやかな和服の女性で沸き上がる会場の中、ライダースジャケット着用で、
ちと場違いな私でしたが、せっかくだからとお抹茶を一服。

優雅なひととき、過ごせました。

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何匹食べた?

日本のことわざに「天高く馬肥ゆる秋」とありますが、
中国の江南地方には「菊黄蟹肥(チュイホワンシェフェイ)」、
つまり菊の花が咲けば蟹が肥える季節だという、秋を表すことわざがあります。
(「天高く馬肥ゆる~」も由来は中国北西部の農民の諺からだそうですが。。。)

さぁ、紅灯記も上海蟹の季節がやって参りました!!

蒸した上海蟹をどうぞ風味が良く合う鎮江の黒酢(産地が近い江蘇省産)と刻み生姜と共に。

飲み物はこれまた産地が近くて蟹によく合う紹興酒?それともぽかぽかあたたまる生姜茶で?

単品メニュー、コースメニュー、ご用意しております。

お気軽にお問い合わせくださいませ。(電話番号095-826-3004)

最後に上海蟹にまつわる歴史的エピソードを一つ。

文化大革命は1976年秋、毛沢東婦人の江青、そしてほかのメンバーである張春橋、王洪文、
姚文元のいわゆる「四人組」と呼ばれた文革推進派の幹部が逮捕されて収束しました。
これを知った市民は大喜びで乾杯用のお酒と蟹を買い求めたそうです。
「蟹を入手できる者は、みんな酒の肴に蟹を買いに行き、しかも買う時に
はっきりと『オス3匹、メス1匹』と注文した。」(鄧榕著『わが父・鄧小平』)

上海蟹はそれだけ中国で身近な食べ物なんですね。

秋になると上海っ子の間ではこんな会話が交わされるそう。

「今年は何匹食べた?」

秋の奥深い味覚、ぜひご賞味くださいね。

 

 

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少し歩いたところに・・・

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通称「あか寺さん」で親しまれている、興福寺さん。

国内最初の黄檗禅宗の唐寺です。

住職様の「(敷居が高くなく)開けたお寺に」という意向でふらっと立ち寄りやすく、
日本と中国の交流の歴史を感じれる大好きなスポットです。

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そんな興福寺さんの恒例の月の奉行「観月宴」、今年は昨年の黄檗宗開創350周年を締めくくる
祝賀行事として開催されるそうです。

精進料理のお弁当に立礼でのお抹茶、そして月明かりの中で石井慶子さんの素敵な歌が楽しめます。

とき  10月16日(火)

ところ  東明山 興福寺

じかん  18時半~21時

「秋の夜に、シャンソンと月と

チケット  3000円(入山料、お茶席、点心、ライブ含む)

限定100名様 要予約

東明山 興福寺(長崎市寺町4-32)
電話 095-822-1076

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いつ訪れても四季折々の草花があたたかく出迎えてくれます。

これは秋明菊でしょうか?

ぜひ素敵な秋の夜長をお過ごしくださいね。

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